ミュージアム総合カタログ Vol.1 49-50(50-51)

概要

  1. 展示ケースの構成と性能
  1. 49
  2. 50

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○ ケース内空気環境対策・ 展示ケース及び展示パネルには、観覧者と文化財のために環 境に配慮した内装材を使用します。 新築の場合、竣工後開館まで十分な枯らし期間が必要と言わ れていますが事情によりその期間が確保できない場合があります。 そういった事例も考慮すると、事前の内装材の選択は重要なポ イントといえるでしょう。 オカムラでは、最適な内装材選定はもちろん、展示ケース及び 収蔵庫施工完了後の空気環境測定は責任をもって実施いたし ます。 ※経年の空気環境調査はご相談に応じて行います。 [ ケース内空気環境対策 ]保存技術 化学物質を含む可能性がある建材の例 建材、施工材、接着剤 含有可能性のある化学物質 複合フローリング材 ホルムアルデヒド 合板、パーティクルボード集成材、化粧合板 ホルムアルデヒド 断熱材(ガラス繊維) ホルムアルデヒド ビニールクロス(塩化ビニル製品) ホルムアルデヒド、可塑剤 防腐剤 有機リン系、ビレスロイド系薬剤 木材保存剤(加圧注入) トルエン、キシレン 木材保存剤(表面処理) トルエン、キシレン、有機リン系、ビレスロイド系薬剤 油性ペイント キシレン アルキド樹脂塗料、アクリル樹脂塗料 キシレン 油性ニス トルエン、キシレン 壁紙施工用デンプン系接着剤 ホルムアルデヒド 木工用接着剤 可塑剤 クロロブレンゴム系接着剤 トルエン、キシレン エポキシ樹脂系接着剤 キシレン、可塑剤 エチレン酢酸ビニル樹脂系エマルジョン トルエン、キシレン、可塑剤 ポリウレタン(溶剤)系接着剤 トルエン 出典:「博物館資料保存論」佐野千絵、呂俊民、吉田直人、三浦定俊 著(発行:みみずく舎) 測定方法 吸着方式 拡散方式 吸引方式 吸引・吸着方式 測定機材 環境モニター パッシブインジケータ 北川式検知管 アクティブ法 対象エリア 展示室、展示ケース内、収蔵庫等展示・保存空間 対象ガス 空気のphを判定 ・酸性  ・アルカリ性 ・中性 ・有機酸 ・アンモニア ・有機酸 ・アンモニア ・ホルムアルデヒド ・その他 ・有機酸 ・アンモニア ・ホルムアルデヒド ・その他 測定時間/ か所 24時間曝露 96~168時間曝露 48時間曝露(測色計の場合) 30~60分 30~180分 特長 ・・空間に放置するだけで空気の雰囲気が 推量できる。 ・ガス同士が反応して中性となる場合がある。 ・簡易的測定方法。 ・干渉ガスによる色変化は少ない。 ・使用期限あり。 ・機械的な空気吸引でバラつき少ない。 ・・エアサンプラー台数により、一度に各種ガス 測定が可能 ・検知管に使用期限あり。 ・各種測定ガスの測定が可能 ・高精度濃度も判定できる。 ・測定費用予算化が必要。 判定 試験紙の色変化をカラースケールと照合し 目視にて判定。 ・・インジケータの色変化をカラースケールと 照合し目視にて判定。 ・測色計により、色変化を濃度に推計。 検知管色変化を目盛りで読みとる。 周辺空気を超純水に捕集し、試験機関に 持ち帰り濃度を測定する。 コストメリット ◎ 〇 〇 △ 展示ケースの構成と性能 49 ・
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○ ファンを用いた空気循環システム・ エアタイト型展示ケースの場合、締め切った状態が続くとケース内部空気環境が悪化することは前述 しましたが、対策案として以下をご提案いたします。以下は壁面展示ケースを対象とした事例です。 ※ファンの仕様は、展示ケースの規模により風量・風速を算出し決定する必要があります。 ※ファンの使用は、展示ケース内の温湿度を均一化することを目的とします。 1.展示ケース内ファンを設置し空気を強制的に循環させます。 効果:ケース内部の空気が撹拌することで湿度差を補正できます。 課題:ファンのON・OFFは手動かタイマー制御になります。 2.外気を展示ケース内部に導入することで、空気環境を清浄化します。 効果:展示ケース内部が十分換気され環境が改善します。 課題:・調湿ボックス扉を開放するため、作動は休館日または夜間などになります。 外部空気が清浄化されていることが大前提です。 展示ケース内部と外部の温度・湿度差が大きい場合は注意が必要です。 外部からの生物の侵入を防止する対策が必要です。 3.展示ケース内部にフィルタを設け空気の清浄化を行います。 効果:・フィルターに空気がふれることでガス吸着され、展示ケース内部の空気環境は改善されます。 展示期間中の作動が可能です。 課題:・対象ガス用フィルター選択が必要です。 フィルターの定期的な交換が必要になります。 ※・2.3.は東京文化財研究所との共同研究によります。 同システム導入について詳細はオカムラにご相談ください。 独立展示ケースでの空調清浄化酢酸濃度測定結果 *1 パターン 測定場所 濃度(µg/m³)*2 濃度(ppb) 1 展示ケース内 161.1 65.2 2 同上 14.8 6 3 同上 21.8 8.8 *1:オカムラ社内実測値 *2:・東京文化財研究所 酢酸濃度基準値430µg/m³(170ppb) (東京文化財研究所 保存科学55号より引用) ケース内空気 ファンを経由後の空気外部空気 フィルター経由後の空気 3. 概念図 フィルターの設置 ファン ケース内空気 ファンを経由後の空気外部空気 フィルター経由後の空気 2. 概念図 ファン ケース内空気 ファンを経由後の空気外部空気 フィルター経由後の空気 1. 概念図 ファン 50 展 示 ・

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