ミュージアム総合カタログ Vol.1 85-86(86-87)

概要

  1. 収蔵
  2. 収蔵庫の構成と性能
  1. 85
  2. 86

このページのトップへ

このページに含まれるテキストデータ(PDFから抽出された内容)

左ページから抽出された内容
○ セキュリティダンパー・ ダンパー自体が耐火・防盗仕様の製品。設備機器との連動も可能です。 保存技術 収蔵庫の構成と性能 ○ 一次壁体・ 一次壁は耐火性が要求されます。火災や物理的な攻撃から文化財を守るいわゆる防御層です。 また、庫内の最適な空気環境を保持するため、またムシの庫内進入を防ぐため、気密性も要求されます。 床の耐荷重は概ね1t/m2 以上が求められます。 ※一次壁体とは:・コンクリート壁(またはセキュリティウォール) 耐火ダンパー(またはセキュリティダンパー) 収蔵庫扉(2時間耐火、30分耐火) 空調パターン(一例) 空気層 一次壁体 二次壁体 パターン(1) パターン(2) 空気層 一次壁体 二次壁体 パターン(1) パターン(2) 保存技術 ○ 出入口・ 収蔵庫の出入り口は1か所が望ましいといわれています。また上記より耐火性・防盗性・気密性が要 求されます。法規上は特定防火設備で問題ないですが、万一の文化財消失等を防止するため、それ 以上の仕様が要求される場合があります。 施錠は2種類の異なった錠前の組合せを標準にすることで、防盗性を向上させています。 収蔵庫は広いスペースが多く、ラックの配置により人の存在が確認できない場合があります。最終収 蔵庫扉を閉扉・施錠する際は、必ず声をかけ庫内が無人であることを確認してください。万一閉じ込 めれてしまった場合でも、強制的に脱出できる非常脱出装置を標準装備しています。 また、少しでも段差があると転倒の危険があります。人のケガもそうですが文化財の破損・破壊も防 止するため、扉の沓摺部にも段差は生じない安全設計になっています。 オカムラでは、長年の金融機関向け金庫扉で培った技術を活かし、収蔵庫扉についても、日セフ連認 定のハイグレード品をご用意しています。 保存技術 ○ セキュリティウォール・ コンクリートに替わる、乾式金庫パネル。メリットは、コンクリートと同等強度・仕様で約1/3の軽量 と工期短縮がはかれる。全国金融機関の金庫室で多くの実績があります。 保存技術 85 ・
右ページから抽出された内容
○ 二次壁体・ 文化財をよりよい空気環境で保存するため、現代は空気調和設備に頼らざるを得ません。文化財に 合わせた温・湿度設定が必要なため、設備的にはハイスペックが求められます。外気を庫内に導入す る際は、汚れた空気を直接入れると劣化の原因となるため、フィルターの設置も必須です。またコン クリートや建材から放散される、アンモニアや酸性物質のフィルター設置もあり、メンテナンス計画を 十分に練ることも重要です。 オカムラでは、二次壁体に調湿材(吸放湿性能に優れた建材)を用いた内装システムにより、空調設備 の稼動をサポートします。放散ガスの少ない部材を選定することで、庫内空気の清浄化にも寄与します。 ※二次壁体とは:・一次壁体の内側に設ける床・壁・天井のことで、一次壁体が防御層ならば二次壁体 は文化財をやさしくまとう羽毛のような役割。  収蔵庫空調仕様は、空調設備会社が計画しますが、収蔵庫の壁・棚と取り合いも多いため、事前のす り合わせを希望します。 床は二重とし木質フローリング仕上げが一般的ですが、耐荷重は500㎏/m2 以上を要求される傾向 が多く見られます。 ガス消火設備を設けることがほとんどのため、内装下地は耐風圧仕様を標準としています。 収納別耐熱温度(参考) 収納物 耐火金庫の性能区分(温度) 現金、利権書、重要書類、小切手、約束手形等 JIS 177℃ 綿・麻 (140℃) 熱硬化性プラスチック(フェノ一ル、メラミン、ポリエステル等) (120〜177℃) 熱可塑性プラスチック(スチロ一ル、ABS、ナイロン、塩ビ等) (80〜100℃) 合成繊維・絹 (100℃) レントゲンフィルム、写真用フィルム (105℃) マイクロフィルム アパチュアカード、マイクロフィッシュ、ジャケット、ストリップフィルム ロールフィルム (80℃)映画用フィルム、合成紙 洋画、日本画、掛け軸 注1 宝石 ダイヤモンド、ルビ一、サファイヤ、アレキサンドライト、ヒスイ 注2 (177℃) キャッアイ、エメラルド、オパール、琥珀、真珠 (66℃) 刀剣類、IC、トランジスタ、カメラ、時計 注3 磁気テープ、ビデオテープ JIS 66℃ フレキシブルディスクカートリッジ JIS 52℃ 光ディスク (50℃) ※()の温度は収納物の耐熱温度の目安 注1)洋画・日本画の類は、火災時に焼失しないというだけでなく、変色、変質しないことを耐熱温度の目安とします。 注2)・ダイヤモンド、ルビーの類は耐熱温度は177℃以上ですが、そのまま金庫に収納すると、火災時に宝石を包んでいる布及びケース(樹脂製) 等が炭化または溶解し、宝石の表面がくもったり、とじ込める恐れがあり、配慮が必要です。 注3)・刀剣類の刀身自体は問題なくても、柄(つか)、鞘(さや)に変化が生じ、美術的価値を損なうことがありますので、各部の材料の耐熱性を 考慮しなければなりません。 ※湿度の影響を受けやすい収納物は、耐湿性のあるものを選びます。 出典:金庫診断士ハンドブック(日セフ連) オペレーション技術 保存技術 86 収 蔵 ・

このページのトップへ

  • キーワード検索

    • 全て
    • 現在のカタログから
  • マイバインダー

    マイバインダーは空です。