ホール・議場・スタジアム総合カタログ2020-2021 17-18(18-19)

概要

  1. 納入事例
  1. 17
  2. 18

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劇場・ホール 歌舞伎の祖である出雲の阿国が〝かぶきおどり〟を演じたとされる京都・四条河原のたもとに建つ「南座」。国の登録有形文化財にも指定されている建物は昭和4年(1929年)、当時の技術と粋を尽くして竣工され、日本最古の歴史と伝統を受け継ぐ劇場として知られます。 最新設備に改修するため1991年にリニューアル工事が行われた後、現在の耐震基準を満たしていないことが判明し、2016年から休館。4層の吹き抜けを、折り上げ格天井や朱塗りの欄干が彩る華麗にして芸術的な空間をそのままに、耐震性を叶えると同時に、演出対応力や鑑賞環境を向上させる大規模改修が行われました。 約2年9ヶ月を経て2018年に新開場した南座は、伝統的な劇場空間を継承しながら、客席を一新。背板のデザインに唐破風のモチーフを採用し、椅子の奥行きをスリム化することで足元にスペースが生まれました。また1、2階のメッシュ構造の椅子は長時間でも快適かつ、和服の来場者が多い劇場で帯にダメージを与えることなく調和します。戦中戦後の混乱にも耐えた貴重な建築を、最新の技術で細部まで復元、保全することで、未来に引き継ぐあらたな遺産として今後も魅力を放ちます。歌舞伎発祥の地で伝統と歴史を継承する芸術文化のシンボル的存在京都四條南座所在地:京都府京都市東山区四条大橋東詰竣工年:1929年(改修:1991年・2018年)改修設計・施工:大林組(1991年・2018年)外観照明・デザイン監修設計:石井リーサ明理(2018年)規模:地上4階・地下1階敷地面積:約1,953m²延床面積:約6,430m²客席数:1088席(うち桟敷席60席)主なオカムラ製作什器:ホールイス・フラット床・座椅子117
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劇場・ホール32451.江戸時代から同じ場所に立つ南座は、歌舞伎の聖地とも言える存在。官許された芝居小屋として由緒ある歴史が、櫓や桃山風の唐破風造りの外観に象徴される。2.桟敷席の擬宝珠、朱塗りの欄干、提灯などが彩る劇場内。内装や天井部分を一度解体する大規模修繕を行うため、最新の技術を駆使して内部の詳細をデータ化して修復、復元した。3.舞台上部の唐破風は1926年当時のもの。「赤地草花連紋」の緞帳をはじめ、客席を一新した以外は以前の魅力をそのまま引き継ぐ。4.格天井が間近に迫る3階席。客席イスはスリムアップして省スペース化を図った。5.2階最前列の特別席は、ヘッドレストと格納式の小さなテーブル付き。写真:株式会社ナカサアンドパートナーズ18

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