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劇場・ホール 天満天神繁昌亭は、落語を中心に漫才や他の色物芸を毎日上演する小屋(定じょうせき席)として2006年に開業。戦後、関西では長い間、定席がありませんでしたが、上方落語協会と地元商店街、用地を提供した大阪天満宮などの協力のもと、個人や企業から建設のための寄付金を募り、上方落語唯一の寄席として完成しました。2016年、同施設が10周年を迎えるにあたり、客席のイスをリニューアル。オカムラのホールイスが導入されました。 ホール内はヒノキづくりの舞台とそれを見渡す1、2階の客席で構成。天井には募金をした個人や団体の名前が記された提灯がずらりと並び、賑やかな寄席の雰囲気を盛り立てます。客席のイスのリニューアルでは、既存イスの取り付け穴を再利用しつつ、オリジナルデザインのイスを設置。イスの前後左右のピッチは変更できないため、肘箱を薄いスチール製に置き換えることで座面の幅を広げ、座りやすさを追求しています。座面と同様に十分な幅を持たせた背板は、提灯をイメージした丸みを帯びたフォルムで、意匠性と安全性を両立。客席イスの鮮やかな色が空間に活気を与えています。45上方落語の寄席がイスをリニューアル。提灯モチーフのデザインが場の活気を演出する天満天神繁昌亭所在地:大阪府大阪市北区天神橋2-1-34竣工年:2006年(客席改修:2016年)設計:狩野忠正建築研究所(新築時)施工:錢高組(新築時)規模:地上3階総座席数:216席主なオカムラ製作什器:ホールイス(特注) 1.大阪天満宮のすぐ近くに位置する、上方落語専用の定席。2-3.天井に無数に吊られた提灯と呼応する形状の背板は、物を“見立て”で表現する落語へのオマージュとして取り込んだデザイン。通路脇の肘掛け下に設けた袖パネルには、大阪天満宮ゆかりの梅模様が彫刻されている。 4.座面はメンテナンス性を考慮し、カバーが着脱交換可能なタイプ。客層は中高年が中心のため、イスの隙間に落とした物を手前に滑り出させ、見つけやすくする仕掛けも施している。 5.2階席。1階153席、2階63席、計216席のほか、1階後方に車イススペース2席を用意。123
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劇場・ホール3224
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