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オカムラの取り組み自然共生と生物多様性に向けたアクション『ACORN』私たちの暮らしや企業活動は、自然環境や多くの生物の営みの連鎖(=生物多様性)によって支えられています。オカムラでは、「環境」を守り、育てるために、さまざまな取り組みを実施。国産材の積極的な活用をはじめ、自然共生や生物多様性についての理解を深めるために、子どもたちに木の良さを伝える木工ワークショップや、適正な森林管理を体感する研修などを開催し、社内外への普及促進に努めています。また、未利用木材を使った家具づくりを通じて、健全な森づくりのサイクルに貢献。オカムラでは、自然共生と生物多様性に向けたアクションを「ACORN(エイコーン)」と名づけ、積極的に取り組んでいます。WoodLandWoodWorkウッドランドウッドワーク 森の木工ワークショップは自然の中で、その成り立ちや存在を知り、恵みを感じとりながら、知見を深めつつ木工をおこなうワークショップです。日頃手に触れる木製品に対する理解がより一層深まります。オカムラグループは、「環境」を企業経営における重要なテーマとして位置づけています。ACORN活動はSDGs(SustainableDevelopmentGoals:持続可能な開発目標)の上記7項目の目標達成に貢献していきます。専門家にレクチャーをうけ、一緒に森を散策しながら、森の知識を体感します。ロングプログラムでは森の整備作業ワークショップも行います。森を知る森の経済を支える、林業や木材に関係する専門家を交え知見を深めます。切り出した木を簡易製材体験し、予め乾燥させておいて板材を加工し木製品をつくりだします。手動工具と電動工具を使い比べなど、木材の特製や職人の技を感じとります。技を知る木材の生産拠点である人工林や林業、木材としての木の知識も得ることで、素材としての木についても見識を深めます。木を知る21
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オカムラは、2014年度から東北芸術工科大学(山形市)の「家具デザイン演習」に協力し、調査・研究・企画・デザイン等の業務に関わる従業員が特別講師を務めています。演習は家具デザインの基本的なプロセスの指導から始まり、2年目以降は豊かなブナの森のある山形県小国町の有志の方々にも参加していただき、地域の木や家具を通した地域活性を考え、実践する新たな産学域官連携授業へと発展してきました。授業では、町を知るためのフィールドワークや町の方々との木工家具ワークショップなどを経ながら、木の文化を伝えていくとともに、家具や町の施設デザイン提案を行ってきました。地域創生と持続可能なまちづくり■産学官協定のイメージ■ボトムアップ型の産学官連携協定■3歳児に贈るファーストファニチュアこうした実績をもとに、小国町の白い森ブランド推進事業である「町内産木材の利活用と木育推進プロジェクト」にオカムラもパートナーとして参画。三者連携協定が正式に締結されました。この推進プロジェクトは、「木」をキーワードとして文化の継承や町の活性化を図るため、三者が有する資源を有効活用しながら連携・協力。木育をはじめとした木材との積極的な関わりを推進することを目指しています。この協定の中の取り組みの一つが『3歳児に贈るファーストファニチュア』。小国町の森で育ったブナやスギを使って、学生がデザインした家具を町の木工館で製作し、町の3歳児全員に毎年贈り続けていこうというものです。デザインの過程では、それぞれの学生が小国町の森・木・文化・産業・人々の生活、3歳児の行動や適した家具を十分に調査。その上でコンセプトを立て、アイデア、デザイン、モックアップ製作と進み、住民の方に提案した上で決定していきます。第1回となる2019年度は、『Deiku(デイク)』という子どもが自分だけの家具として絵を描いたり、おもちゃを飾ったりできる家具が選出。家具は親子で組み立てられる構造にし、贈呈式では自分の名前が刻まれた天板をもらった後に組み立てました。また、第2回となる2020年度は、『tlte(トルテ)』という親子のふれあいを促すイスが選ばれ、贈呈式の後は親子で塗装を行いました。この「産官学連携による地域材利活用と木育推進プロジェクト」が、WOODDESIGN2020のライフスタイル部門のコミュニケーション分野で受賞することができました。山形県小国町町内産木材の利活用木育の推進東北芸術工科大学実施的デザイン教育地域共創活動の推進地域材の利活用技術交流教育の場の提供デザインアウトプットデザイン教育支援人的交流CSR活動SDGs目標への貢献協定式の様子。左からオカムラの岩下博樹顧問、小国町の仁科洋一町長、東北芸術工科大学の中山ダイスケ学長。第1回ファーストファニチュア贈呈式での集合写真。親子で組み立てた「Deiku」と一緒に。アイデアスケッチをプレゼンテーションする学生。贈呈式の様子。天板裏には、名前が刻まれている。角材で好きなイスをつくるワークショップ。オカムラの家具デザイナーによる指導。地域文化を伝承する「マタギ」と呼ばれる狩猟者の案内で森を散策。町の方々との意見交換の様子。親子での組み立て作業。木に触れることで愛着が増していく。3歳児に贈るファーストファニチュア産学官連携(小国町・東北芸術工科大学・オカムラ)22
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