STORIA 7-8(8-9)

概要

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内視鏡治療の医師の現状についてお聞かせいただけますか◎松崎 私のまわりでも腰痛、首の痛みをうったえる医療従事者は非常に多いのですが、その実態は不明でした。そこで、日本の内視鏡医の筋骨格系障害の有病率やリスク因子、人間工学的対策の現状を評価するために大規模なアンケート調査をしました。 これは、名古屋大学関連病院の医師に、55項目について調査したもの(参考文献4)です。 まず、有病率についてですが、期間有病率というのは『1年間に筋骨格系障害がどれだけあったか』という数値で、これが79.1%。約8割の医師が1年のうちにどこかに痛みを感じているということです。時点有病率は『1週間でどこか痛い所はあったか』という質問で、これは44.5%。この数字は結構高く、2人の医師のうち1人はどこかが痛いと答えているわけです。6050403020100推定値(%)重度の筋骨格系障害発生率(%)(n=110)期間有病率(n=110)時点有病率(n=110)範囲:95%CI首腰右肩左肩左足▶内視鏡医の筋骨格系障害の有病率と発生率図1▶︎内視鏡医の筋骨格障害の有病率と発生率MatsuzakiIppeietal.Effectsofendoscopy-related…EndoscIntOpen2021;09:E674‒E683,Fig2より一部抜粋の上、引用販売店の方の人間工学を医療に7
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◎浅田 思っていたより医師の有病率は高いのですね。一般的なワーカーは腰痛を訴える人が多いのですが、内視鏡の医師はどうなのでしょうか。◎松崎 図1のグラフに示した通り、痛みを感じる部位ですが、首、腰、右肩、左肩、左足という順に多く、特に腰と左足はピルエットに関わってくる話です。首は、私たち医師がモニターを見ながら内視鏡を操作するためだと考えられます。今回の調査でも、”ヒト、操作部、モニターは一直線に”、”モニターの中心は目線から15~25°下方に"といった人間工学的対策を実施している医師は4割にも満たないという結果でした。 図2のデータは胃カメラ、大腸カメラ、様々な内視鏡治療など、内視鏡医の治療時の姿勢について調べたものです。「Standing」「Sitting」「Sit-stand」で回答してもらっています。これを見ると、95%以上の医師が立って治療しています。これは日本だけでなく世界の内視鏡室の現状であり、さらに言えば手術室や透視室などあらゆる医療現場の課題ではないかと考えています。 さらに、首、右肩、左肩、腰の上位4つの筋骨格系障害の部位に注目して、1か月あたりの内視鏡検査、治療の総時間との関連を多変量解析で検証しています。上部消化管ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)や、下部消化管ESD、大腸ポリープ切除術などに長時間従事している医師たちに、腰や左肩の筋骨格系障害のリスク因子が高いという結果が出ています。Sit-standworkstationでピルエットを長時間の治療に使うと、腰痛の問題が解決する可能性があるのです。 世界でもまだSit-standworkstationは内視鏡室に取り入れられていませんし、内視鏡関連での論文(参考文献5)もほとんどありません。 ピルエットは日本全国だけでなく世界へ広められると考えています。図2▶︎内視鏡医の治療時の姿勢nStanding(%)Sitting(%)Sit-stand(%)上部消化管内視鏡検査110108(98.2)2(1.8)––下部消化管内視鏡検査106101(95.3)2(1.9)3(2.8)上部消化管内視鏡的粘膜下層剥離術6764(95.5)3(4.5)––上部消化管内視鏡治療8181(100.0)––––大腸の内視鏡的粘膜下層剥離術5247(90.4)1(1.9)4(7.7)大腸の内視鏡治療105100(95.2)2(1.9)3(2.9)小腸内視鏡治療3838(100.0)––––内視鏡的逆行性胆管膵管造影7575(100.0)––––超音波内視鏡検査7373(100.0)––––MatsuzakiIppeietal.Effectsofendoscopy-related…EndoscIntOpen2021;09:E674‒E683,Tabel2より引用8

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