ホール・議場・スタジアム総合カタログ2023-2024 11-12(12-13)

概要

  1. 劇場・ホール
  1. 11
  2. 12

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 1889年の創設以来、日本の舞台芸能の歴史を長く見守ってきた東京・銀座の歌舞伎座。五期目となる劇場が2013年に新築として生まれ変わりました。第四期の外観を踏襲しつつ、現代的な複合ビル部分と融合した和風建築です。舞台まわりの寸法や表面的な意匠をそのままに、舞台と客席が近い歌舞伎座の特徴を保ちつつ、舞台の視認性を向上、音響・照明や家具は最新設備が導入されました。 イスは鳳凰丸の定紋を金糸であしらった張り地や、前席の背に磁石で固定する充電式の字幕ガイド端末などが特徴的。1階客席は、座席幅を約3cm、前後を約6cm拡げ、ゆったり座れるサイズにしつつ、メッシュ構造の背を採用してイス全体をスリムにすることで、足元や客席の前後間隔にゆとりを生んでいます。日本の舞台芸能を受け継ぐ、格式ある劇場。伝統様式を踏襲しながら最新技術を融合する1.外観は瓦屋根や欄干等、建て替え前の左右対称のファサードを再現。劇場よりも更にセットバックした位置に複合オフィスビル「GINZAKABUKIZA」が建つ。2.舞台と客席の距離が近く、水平性の強い客席のつくりや、内装の意匠、更にメインエントランスから客席への動線や2∼4階席、桟敷席などの構成等、ファンや役者に長年親しまれていたことに配慮し、可能な限り建て替え前の姿を踏襲している。3.前座席の背板に字幕ガイド端末を設置することも可能(ポータブル字幕機→P.44参照)。4.客席イスの張り地には、鳳凰丸の定紋が金糸であしらわれている。243歌舞伎座GINZAKABUKIZA所在地:東京都中央区銀座4-12-15竣工年:2013年設計:三菱地所設計、隈研吾都市建築設計事務所施工:清水建設規模:地下4階・地上29階(GINZAKABUKIZA)敷地面積:6,996m²(GINZAKABUKIZA)延床面積:93,530m²(GINZAKABUKIZA)納入席数:1,816席主なオカムラ製作什器:ホールイス(特注)1協力:松竹株式会社/株式会社歌舞伎座 写真:株式会社ナカサアンドパートナーズ11劇場・ホール
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21.江戸時代から同じ場所に立つ南座は、歌舞伎の聖地とも言える存在。官許された芝居小屋として由緒ある歴史が、櫓や桃山風の唐破風造りの外観に象徴される。2.桟敷席の擬宝珠、朱塗りの欄干、提灯などが彩る劇場内。内装や天井部分を一度解体する大規模修繕を行うため、最新の技術を駆使して内部の詳細をデータ化して修復、復元した。3.舞台上部の唐破風は1926年当時のもの。「赤地草花連紋」の緞帳をはじめ、客席を一新した以外は以前の魅力をそのまま引き継ぐ。4.格天井が間近に迫る3階席。客席イスはスリムアップして省スペース化を図った。5.2階最前列の特別席は、ヘッドレストと格納式の小さなテーブル付き。3京都四條南座所在地:京都府京都市東山区四条大橋東詰竣工年:1929年(改修:1991年・2018年)改修設計・施工:大林組(1991年・2018年)外観照明・デザイン監修設計:石井リーサ明理(2018年)規模:地上4階・地下1階敷地面積:約1,953m²延床面積:約6,430m²客席数:1088席(うち桟敷席60席)主なオカムラ製作什器:ホールイス(特注)・フラット床・座椅子1 歌舞伎の祖である出雲の阿国が〝かぶきおどり〟を演じたとされる京都・四条河原のたもとに建つ「南座」。折り上げ格天井や朱塗りの欄干が彩る華麗にして芸術的な空間をそのままに、演出対応力や鑑賞環境を向上させる大規模改修が行われ、2018年に新開場しました。イスは背板のデザインに唐破風のモチーフを採用。奥行きをスリム化することで足元にスペースを設けました。1、2階のメッシュ構造の椅子は長時間でも快適かつ、和服の来場者の帯へのダメージをやわらげます。戦中戦後の混乱にも耐えた貴重な建築を、最新の技術で細部まで復元、保全することで、未来に引き継ぐあらたな遺産として今後も魅力を放ちます。歌舞伎発祥の地で伝統と歴史を継承する芸術文化のシンボル的存在写真:株式会社ナカサアンドパートナーズ45劇場・ホール12

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