ミュージアム美術館・博物館総合カタログ Vol.01 43-44(44-45)

概要

  1. 展示ケースのガラス・フィルム・納まり例
  1. 43
  2. 44

このページのトップへ

このページに含まれるテキストデータ(PDFから抽出された内容)

左ページから抽出された内容
展示ケース:ガラス/フィルム/納まり例[ガラス]展示設備オペレーション技術保存技術○特徴/サイズと重量ガラスは固体と液体の中間の性質を持っているために光を透過しますが、割れやすくたわみやすい素材です。ガラスの比重は2.5で、例えば10㎜厚2m×2mのガラスの重量は100kg、厚さ12㎜3m×5mで450kgにもなります。壁面ケースでは大きなガラスが好まれますが、建物搬入経路、現地までの道路の高さ制限や、ガラスを支えるケースの設計、建築物の強度なども考慮する必要があり、サイズの決定には十分な検討が必要です。※高透過ガラスの参考最大製作サイズ:3200㎜×6000㎜※厚さ8~12㎜(メーカー、種類によって異なります。)※厚さ12㎜で重量577.8kg ○透過率と反射率/種類展示ケース主要ガラスの可視光透過率*18㎜厚10㎜厚12㎜厚フロートガラス(%)*28988.387.1高透過ガラス(%)*390.690.390.1*1:片面に飛散防止フィルムを張った場合は透過率は低下します。高透過ガラス8㎜厚で透過率約88%*2:旭硝子㈱総合カタログより引用*3:サンゴバン・グラス・ジャパン㈱カタログ(ディアマンテ)より引用展示ケース主要ガラスの視感度反射過率8㎜厚10㎜厚12㎜厚フロートガラス(%)*17.87.77.5高透過ガラス(%)*2888*1:旭硝子㈱総合カタログより引用*2:サンゴバン・グラス・ジャパン㈱カタログ(ディアマンテ)より引用8㎜厚10㎜厚12㎜厚高透過ガラスの最大製作サイズ(㎜)*13210×60003210×60003210×6000*1:サンゴバン・グラス・ジャパン㈱カタログ(ディアマンテ)より引用・フロートガラスと高透過ガラス(単板)展示ケースに一般的に用いられるのは、フロートガラスと高透過ガラスです。「フロートガラス」は平滑度が高く、窓ガラスなどに使用されています。「高透過ガラス」は含まれる鉄分が少ないため、透過性が非常に優れています。高透過ガラスの透明度は可視光透過率によって表されますが、小口面の色の違いも特徴です。※透過率が高いガラスは反射率も低くなります。透過率+反射率+吸収率=100%・合わせガラス「合わせガラス」は2枚のガラスを強靭な中間膜で加熱圧着して作られます。ガラスの破片が飛散、脱落しにくく、紫外線を99%以上カット。防盗性にも優れています。ただし、中間膜が小口面で剥離しやすいなどの課題もあります。・強化ガラスフロートガラスの3~5倍の程度の強度があります。内部に存在する不純物やわずかな傷により、まれに突然、ガラス全体が細かく砕け落ちることがあり、防犯性、展示物保護の面から、展示ケースや棚などにはお勧めしていません。・低反射ガラス両面に特殊コーティングを施すことで、反射を抑える性質を持つガラスです。ケースの外側だけでなく内側の反射も抑えられることで、展示物がより見やすくなります。ガラスメーカーによって差がありますが、高透過ガラス10㎜厚に加工した場合、可視光の反射率が8%から0.9~1.9%に、透過率も90.3%から91.4~98%に向上します。※同じガラス(吸収率が同)では、透過率+反射率の数値は一定なので、反射率が6%下がると透過率は6%上がります。※大きさに制限があります。製造時にも微小な傷が付くことがあり、修復ができません。大判のガラスを使用する場合には、コストも含めて注意が必要です。43
右ページから抽出された内容
高透過ガラス使用時低反射フィルム両面貼り時○特質を補うフィルム・低反射フィルム光の屈折率を変化させ、ガラスへの反射映り込みを防止する役割を果たします。さらに反射率を0.2%にまで抑えた高性能な製品もあります。(メーカー・サイズによっては0.9%、透過率は96%程度)併せて紫外線吸収機能(紫外線カット率99%以上)、万が一ガラスが割れても飛び散らない飛散防止性能も兼ね備えており、貼り直しも可能など、コストパフォーマンスに優れたフィルムです。※フィルム製作巾は飛散防止フィルムとも最大1500㎜のため、ガラスのサイズによってはフィルムの継ぎ目が生じます。ガラス面に高性能な反射防止フィルムを貼ることで、光の反射を限りなく抑えます一般の高透過ガラス高透過ガラス+両面低反射フィルム貼り(従来品フィルム)高透過ガラス+両面低反射フィルム貼り(高性能フィルム)視感度反射率※フィルム製作中は最大1500mmのため、ガラス基材のサイズによってはフィルムの継ぎ目が生じます。性能的には問題ありませんが、視線に入ると多少気になる場合があります。※上記データは単板の場合を示します。※上記データは、弊社設定条件下での数値となり、ガラス性能を保証するものではありません。設置場所によりガラス性能数値は変化します。視感度反射率8.0%視感度反射率2%低反射フィルム4%1%4%ガラスガラス1%視感度反射率0.2%低反射フィルム0.1%ガラス0.1%視感度反射率8.0%視感度反射率2%低反射フィルム4%1%4%ガラスガラス1%視感度反射率0.2%低反射フィルム0.1%ガラス0.1%視感度反射率8.0%視感度反射率2%低反射フィルム4%1%4%ガラスガラス1%視感度反射率0.2%低反射フィルム0.1%ガラス0.1%展示ケース用ガラス総合評価*1フロートガラス高透過ガラス高透過ガラス+両面低反射フィルム貼り視感度反射率高い高い低い可視光透過率低い普通高い展示ケース用悪い普通良い価格目安安い普通高い*1:オカムラ社内評価○納まり例6mm6mmFIXFIXハイクリアシール固定ガラス+固定ガラス固定ガラス+ガラス扉シリコン型材扉FIX6mm6mmFIXFIXハイクリアシール固定ガラス+固定ガラス固定ガラス+ガラス扉シリコン型材パッキン扉FIXシリコンコーキング突当て45度留めシリコンコーキング壁面展示ケーススタンダードタイプ壁面展示ケースエスポーレタイプ※壁面展示ケースの仕様はP.57~60を参照して下さい。ガラスとスチールの接合部はタイプによって異なります。ガラス+固定ガラスガス+ガラス扉て留め・飛散防止フイルム内側に透明なフィルムを張ることで、万が一破損した場合にガラスが飛散することを防ぎます。また、UVカットの役割も果たします。照明の熱切りガラスにも必ず貼り、器具やガラスの落下を防止します。※飛散防止フィルムを張った場合、透過率は2%程度低下します。44展示

このページのトップへ

  • キーワード検索

    • 全て
    • 現在のカタログから
  • ■カテゴリ

    • マイバインダー

      マイバインダーは空です。