ミュージアム美術館・博物館総合カタログ Vol.01 49-50(50-51)

概要

  1. 展示ケース空気換気/地震対策
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清浄化装置付展示ケースを試作し、ケース内部空気環境の検討・検証を行いました。オカムラでは、最適な展示空間づくりを目指し、継続研究を行ってまいります。※東京文化財研究所との共同研究『実大展示ケースを用いた展示環境の評価と最適化に関する実験』による。展示ケース:空気換気/地震対策[空気換気]タイプ5面ガラス行灯型展示ケース展示空間寸法W730×D730×H970mm容積0.55m3ケース外寸W750×D750×H1920mm清浄化装置吸着フィルタ方式換気方式1日2時間稼働酢酸濃度予測値[㎍/m3]経過日数0200400600800100012001400160018002000220001234567酢酸濃度管理目標値430㎍/m3清浄化なし吸着フィルタ方式換気方式清浄化装置吸込口吹出口出典:保存科学第55号 実験用実大展示ケースを用いたケース内のガス清浄化と濃度予測(呂俊民・古田嶋智子・林良典・須賀政晴・佐野千絵)49
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○免震装置に求められる性能・機能●JMA神戸波*890ガルに対して100ガル以下に減衰できる。 *兵庫県南部地震の再現波。構造物への破壊力が大きな波で、加振試験では現在でも必ず使われています。●積載重量が変わっても免震性能に変化がない。(免震台毎に最大積載量があり、その範囲内で)●偏心荷重にも免震性能に変化はない。●地震後の残留変位が少なく、元の状態に戻しやすい。●オイル等も使わずメンテナンスフリーである等の考慮・検討が必要です。 またその機構によって、免震台にも種類があります。・円弧状レール式:小型から大型まであり、重量の大きな展示ケースまで幅広く対応できます。・直動ベアリング式:重量用にも適し、より薄型で軽量です。・すべり式:簡易ですが、残留変位が大きいため、復旧には手間を要します。免震台ストロークストロークケース内展示床面○耐震地震多発国の日本では地震対策は必須です。オカムラでは建築に付随する製品(壁面展示ケース)の耐震基準を、官公庁耐震基準の水平加速度0.6Gと定めています。※詳しくは、各現場の設計者・施工管理者様と協議の上決定いたします。[地震対策]展示設備保存技術○免震阪神大震災以降、文化財の地震対策に有効な技術として導入されている免震装置。免震の方法は大きく分けて、建物免震、床免震、個別免震の3種類があります。免振展示ケースの個別免震装置は、大きく分けて3種類あります。・免震装置一体型展示ケース:免震台を独立ケースの下部に内蔵するため装置が見えず、復旧も容易です。・床置き免震装置:既存独立ケースの下部に設置。・小型免震台(展示ケース内に設置):個別の展示物ごとに設置が可能。円弧状レール式免震台直動ベアリング式免震台すべり式免震装置免震展示ケース巾木より上のケースが地震の揺れを逃げて動くことでケース自体の揺れを抑えます。通常はケースを押しても動くことはありません。(円弧状レール式)ケース内用小型免震台個別の展示物ごとに設置、移動が可能です。(円弧状レール式オカムラでは数多くの個別の実動3次元加振試験のほか、防災科学技術研究所 Eディフェンスでの実動試験にも参加・協力をし、検証を行っています。50展示

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