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1グローブを中心とした渦のように、放射状に書架が配置された開架スペース。グローブ下はエリアごとに設えが異なり、目的や気分にあわせて使い分けることができる。23プレキャストコンクリート製の書架。素材感をそのまま生かした天板や側板、棚板に使用したストランドボードは、強度を補うため、スチールを組み合わせている。 市民文化活動の拠点として市街地にオープンした、図書館を中心とした複合施設です。80×90mの四角い平面をもつ施設で、広大な内部環境が建築によって生成されています。特徴的なのが、 2階の頭上に広がる木造格子の屋根天井と、そこから吊り下がる半透明の大きな笠「グローブ」。トップライトからの自然光を柔らかく拡散し、室内の熱い空気を外に逃がす環境装置です。 このグローブの下にさまざまなスタイルの閲覧スペースがあり、それを中心に開架書架が放射状に並んでいます。高さを1450mmに抑えた低書架のため、見通しが良く、屋根天井の景色が一望できます。この屋根は板材を網状に重ねてうねらせたユニークな架構。大スパン空間をつくりながら、グローブのすぼまりも生み出し 市民の新たな活動拠点。それは建築と家具がかたちづくる一大「環境」23127
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4書架は高さを抑え、間の通路がゆったりと確保されている。5展示グローブ。6テーブルやイスなど家具の多くもストランドボードが素材として用いられている。ます。この木構造を実現するため、什器には耐火仕様が求められました。開架書架は両面に棚のある複式ですが、背板はめずらしいコンクリート造。これは万一の火災時、本が燃えた際の延焼を防ぐためです。薄いコンクリート板は断面形状が台形で、側板はスチールを挟み込んだ準不燃のストランドボードをジャストフィットさせて造作。可動式の棚板はスチールの上にストランドボードを載せたもので、異なる素材の組み合わせを精度高く収めています。 一方、1階の自然光から遠く、温度も安定した中央部分には、ガラス壁で囲まれた見通しの良い閉架スペース「本の蔵」が設けられました。この書架を中心に展示ギャラリー、多目的ホール、スタジオ、市民活動交流センターなどが配置されています。岐阜市立中央図書館みんなの森 ぎふメディアコスモス所在地 岐阜県岐阜市司町40-5開館 2015年敷地面積 約1万4,725㎡延床面積 約1万5,444㎡収容可能冊数 約90万冊座席数 約900席設計 伊東豊雄建築設計事務所施工 戸田・大日本・市川・雛屋 特定建設工事共同企業体(建築)家具デザイン:藤江和子アトリエ 主なオカムラ製作什器:書架および一部のグローブ内の家具納入事例456428
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