ラボラトリー[研究施設]総合カタログVol.01 99-100(100-101)

概要

  1. 局所排気装置
  2. ヒュームフードの性能試験規格
  1. 99
  2. 100

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ヒュームフードの性能試験規格オカムラのヒュームフードは自社にテストルームを設け、国内法規および米国・欧州の性能試験規格に準じた試験を実施しています。■海外の性能試験規格1.米国規格(ANSI/ASHRAE110-2016)ASHRAE(米国暖房冷凍空調学会)が発行し、ANSI(米国規格協会)が認定しているヒュームフードの性能試験方法です。この規格は再現性のある試験方法を規定したもので、具体的な基準値は設けていませんが、他規格を参照することにより、試験結果を有効に活用することもできます。■国内の性能試験規格日本国内にはヒュームフードの性能試験方法を定めた規格はありませんが、労働安全衛生法の有機溶剤中毒予防規則及び特定化学物質障害予防規則で運用時の安全性基準が定められており、該当する物質を取扱う場合はその基準を遵守する必要があります。また近年は、性能要件を満たせばプッシュプル型換気装置(密閉式・水平流・送風機なし)として運用することも可能になりました。これにより排気風量を低減することができ、省エネルギー化につながります。しかしながら、実験室環境での漏洩要素として下記が考えられます。①外乱(人の動き・空調機器位置・窓や扉の開閉)②ヒュームフード内の設置機器③ヒュームフード内で発生する有害物質の発散速度(高熱を伴う実験環境)④VAVなどの応答性能や給排気風量のバランスまた導入後には、排気ファンの回転数低下、スクラバーの目詰り、ダクト内堆積による風速低下等も考えられるため、十分なマージンを考慮する必要があります。項目試験概要風速測定サッシ開口部を縦横均等に分割して、その中心点の風速を測定し、平均値と最大・最小値を記録します。気流可視化試験発煙装置などで局所的・全体的に放出させた気流を目視観察します。逆流等なく排出されることを確認するとともに気流のパターンを記録します。<観察箇所>サッシ開口部周縁サッシ開口部から約150mmの作業面上封じ込め試験ヒュームフード内部でトレーサーガスを放出させ、ヒュームフード前面の漏洩濃度を測定します。放出器は、ヒュームフード内部の左・中央・右に設置し、各位置で試験を実施します。トレーサーガスには、六フッ化硫黄(SF6)ガスを使用します。 定位置試験トレーサーガスを放出し、ヒュームフード前面のマネキンの呼吸域の漏洩濃度を5分間測定します。結果は測定条件に応じた性能等級で示されます。 製造時試験:AMyyy(AsManufactured) 設置時試験:AIyyy(AsInstalled) 使用時試験:AUyyy(AsUsed) ※yyyはコントロールレベルを示す 走査試験 サッシ移動効果サッシ開口部周縁を走査し、漏洩濃度を測定します。サッシを開閉させ、マネキンの呼吸域の漏洩濃度を測定します。結果は測定条件に応じた性能等級で示されます。 製造時試験:SME-AMyyy(AsManufactured) 設置時試験:SME-AIyyy(AsInstalled) 使用時試験:SME-AUyyy(AsUsed) ※yyyはコントロールレベルを示す気流可視化試験風速測定封じ込め試験局所排気装置製品の説明動画をご確認いただけます動画99関連法規性能試験規格省エネルギーリガーレレジェールベルデ卓上フード局所排気システム屋上設置スクラバー排気ファンダンパベンチレータ局所排気装置
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2.欧州規格(EN14175-3:2019)3.仏国規格(NFX15-211:2009)CEN(欧州標準化委員会)が認定しているヒュームフードの型式試験方法です。米国規格同様に具体的な基準値は設けていませんが、欧州各国の安全基準値を参照することにより、試験結果を有効に活用することもできます。AFNOR(フランス規格協会)が定めたダクトレスヒュームフードの性能試験規格で、試験方法とともに基準値が定められています。またダクトレスヒュームフードについて国家規格として定められたものは、本規格しかありません。ロバストネス試験アウターメジャメント試験インナーメジャメント試験項目試験概要排気風量測定ダクト内風速を測定し、ダクトの断面積から風量を算出します。風速測定サッシ開口部の各測定点の風速を測定します。封じ込め試験ヒュームフード内部でトレーサーガスを放出させ、フード前面の漏洩濃度を測定します。トレーサーガスには、六フッ化硫黄(SF6)10%、窒素(N2)90%の混合ガスを使用します。 インナーメジャメントサンプリングプローブの中心からヒュームフード内部に放出されたトレーサーガスの漏洩濃度をサッシ開口部の各測定点で360秒間測定します。 アウターメジャメントヒュームフード内部で放出されたトレーサーガスの漏洩濃度をヒュームフードの外側で780秒間測定します。測定中にサッシの開閉をし、その影響も確認します。 ロバストネスヒュームフード前面に立てられた平板を1.0±0.1m/sで左右に移動させ、トレーサーガスの漏洩濃度をヒュームフード外側で測定します。圧力損失測定ヒュームフード末端ダクト部の静圧を測定します。換気効率サッシ最小開口で放出したトレーサーガス濃度の規定値からの減衰の経過を測定します。項目試験概要風速測定欧州規格(EN14175-3)に準拠した方法で、サッシ開口部の各測定点の風速を測定します。〈基準値〉各測定点の平均風速:0.4m/s以上封じ込め試験欧州規格(EN14175-3)に準拠した方法で、インナーメジャメント試験を実施し、サッシ開口部の各測定点でトレーサーガスの漏洩濃度を測定します。〈基準値〉各測定点の漏洩濃度:0.1ppm以下ろ過性能試験ヒュームフード内部で一定濃度の化学物質を気化させ、フィルター排出点における濃度を測定します。〈基準値〉検出濃度:曝露限界値(TLV値)の1%以下性能試験規格 ■EN試験の動画をご確認いただけます動画100関連法規性能試験規格省エネルギーリガーレレジェールベルデ卓上フード局所排気システム屋上設置スクラバー排気ファンダンパベンチレータ局所排気装置

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