国産材を使う家具づくり 47-48(48-49)

概要

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47木の種類戦後、1945年から1950年代にかけて、建築材料として全国的にたくさん植林されたのがスギとヒノキです。地域材としても幅広く生産されています。構造材としてのカラマツなども一般的。その他、針葉樹、広葉樹など、国産材には幅広い樹種が存在します。40m20mカラマツ落葉の⾼⽊で、⽇当たりのよい乾燥した場所を好む陽樹。スギやヒノキよりも硬く、多く植林されてきた樹種のひとつですが、乾燥収縮が⼤きく⽐較的ねじれやすいため、扱いが難しい。材は⽩⾊から褐⾊で、樹脂成分が多く、“やに”のような臭いがあるのが特徴。鮮やかな⽊⽬と素材の⾵合いを活かし、集成材や合板となって、建材や家具材として使われているほか、強度があるため、⼟⽊や船舶にも利⽤されています。スギ⽇本の常緑針葉樹の代表格で、最⼤の植林⾯積を誇ります。⼼材と辺材の⾊の差が明らかで、年輪がはっきりしています。⽊⽬や⾊合いは地域により差があり、⽩⾊から濃⾚褐⾊。針葉樹ならではの軽さと柔らかさをもつ材で、加⼯がしやすく、特有の芳⾹をもっています。古くから建材に利⽤され、桶や樽、箸などにも使われています。ヒノキ常緑の⾼⽊で、⽇陰を好んで⽣育する陰樹の代表的な樹種。材は淡⻩⽩⾊から淡⾚⾊で、独特の⾹りと光沢が特徴。肌⽬が細かいため均質な材料が必要な⽤途に適しており、弾⼒性があり、加⼯がしやすく、耐朽性があります。古くから建材として、法隆寺や伊勢神宮などの神社仏閣に多く使われてきたほか、上質な⾵呂材として親しまれています。ブナ⼭地に⽣える落葉⾼⽊で、⽇本の温帯林を代表する陰樹です。⼼材と辺材とも、正常な場合、⽩⾊ないし淡桃⾊。材は硬く粘りがあり曲げることに適しているうえ、引っ張り強度が⾼く、家具や⽊製玩具などに多く利⽤されてきました。スキー板や楽器の鍵盤、キノコ栽培の原⽊にも活⽤されています。0m針葉樹針状の葉をつけるスギやマツなど裸子植物の仲間。材は軽くて柔らかく、比較的真っ直ぐに育つため建材として多く利用されてきました。広葉樹幅の広く平たい葉をつける樹木の総称。横に枝を張る特性があり、木目が面白い。比較的硬く、傷に強いため、家具や内装材に多く利用されてきました。スギ樹高30-40mヒノキ樹高30-40mカラマツ樹高20-30mブナ樹高10-30m木を知ろう
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48東北青森ヒバ・秋田スギ・津山スギ・金山スギ・会津桐など北海道カラマツ・エゾマツアカエゾマツ・トドマツミズナラ・タモ・センニレ・カバなど九州・沖縄八女スギ・対州ヒノキ・小国スギ・屋久杉伊佐ヒノキ・リュウキュウマツなど日本の主な木の産地ひとくちに「地域材」といっても、日本全国で生産される木材は多種多様です。吉野スギや木曽ヒノキなど、誰もが耳にしたことのある有名なブランド木材も含まれます。関東・甲信越木曽ヒノキ・信州カラマツ・アスナロコウヤマキ・ネズコ・サワラ・越後スギ八溝材・西川材・山武スギなど中国・四国智頭スギ・滑松・アカマツ・クロマツ・美作ヒノキ木頭スギ・幡多ヒノキなどミズナラ⼭地から亜⾼⼭のエリアに⽣える落葉⾼⽊で、ブナとともに⽇本の落葉広葉樹林の主要樹種に数えられています。⼼材は褐⾊、辺材は淡⾊で、柾⽬⾯に現れる「⻁斑(とらふ)模様」が⼤きな魅⼒。加⼯性や着⾊性に優れる材は重厚感があり、⾼級家具材や建材、さらにはウイスキー樽などに使われています。キリ古くから全国で植栽されてきた落葉樹で、野⽣のものはありません。⼼材と辺材の⾊の差はあまりなく、ともに淡⽩褐⾊。最も軽い国産材のひとつで、柔らかく加⼯がしやすいのが特徴です。吸湿性にも優れ、和楽器や下駄、和家具等に⽤いられます。その⽣⻑の早さから、昔は⼥児が⽣まれると、嫁⼊り道具の箪笥作り⽤にキリが植えられました。タモ北海道の⼭地に広く分布する落葉⾼⽊。材は淡⻩⽩⾊で、⼼材がやや濃⾊。靭性・弾⼒性に富むため曲げ加⼯がしやすく、なかでも野球のバット作りに使われるアオダモが有名。テニスラケットやスキー板の素材として愛⽤する選⼿も多く、家具材としての需要も⾼いものの、もともと生⻑に時間がかかり、⼤きくなるものが少ないことから、段々と⼊⼿困難になってきています。ケヤキ⽇本の落葉広葉樹の代表格で、温暖な地域では丘陵地帯から⼭地に、寒冷地では平地にも⾃⽣しています。材は⻩⽩⾊から⾚褐⾊で、年輪がはっきり⾒え、光沢があります。重厚な割に加⼯が容易で、⼤径になると美しい紋様「杢(もく)」が現れることがあり、⾼価な材となります。⽇本家屋や神社仏閣の⼤⿊柱などの建材から、楽器、和家具、仏壇の最⾼級品として使用されてきました。ミズナラ樹高20-30mケヤキ樹高20-30mタモ樹高20-30mキリ樹高8-10m中部・東海・近畿立山スギ・東濃ヒノキ・北山スギ・能登ヒバ紀州スギ・紀州ヒノキ・吉野スギ・尾鷲ヒノキ・三河材など

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