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3改めて木を使うことの良さを考える経済合理的な空間づくりの中で、しばらく忘れられていた「木」素材。ゆっくり想い出してみましょう。その親しみやすさ、馴染みやすさ、そして環境を優しくしてくれること。それは「生命から生まれた素材」のなせる技です。木の生命力で、室内空間を活かす方法を考えます。
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4300光の波長(ナノ・メートル)木材(スギ)コンクリートアルミニウム020406080100400500600700800分光反射率︵%︶紫外線0204060182022242628303202040601820222426283032020経過時間(分)室温22度室温18度40601820222426283032皮膚温度︵℃︶木材(ナラ)コンクリートビニールタイル1200255075100120120120120湿度︵%︶木材(合板)時刻(時)ビニールシート百葉箱-20-06-03030951001053060900時間(秒)収縮期血圧(自律神経活動)脳血流量(中枢神経活動)血圧︵%︶ヘモグロビン濃度︵μM︶スギの香り快適で健康的な空間室内の湿度を50%付近に保つことで、ウイルスやカビなどの繁殖を抑えることができると言われています。木は周辺環境にあわせて、湿度が高い時は湿気を吸収し、低い時は放出する、「呼吸する」素材。木材を内装にたくさん使うことで、室内の湿度の急激な変動を和らげ、健康を保つための湿度調整もしやすくなります。熱を伝えにくく、温かさを保つ無数の細胞からなる木材。そのひとつひとつが熱を伝えにくい空気を含むため、断熱性があります。火気にさらされてたとえ発火しても、表面のみが炭化し、そこから先には進展しにくい素材です。また一度温まれば冷めにくく、保温性があるので、寒い冬でも快適に使うことができます。安心で柔らかい光木材は日光を拡散して、柔らかく空間に取り込みます。これは私たちの目に有害な紫外線や青色光などを、木材がよく吸収するためです。木材が反射する光にはほとんど紫外線が含まれないため、目に与える刺激も小さくなります。リラックスできる木の香り森の中にいるとリラックスできます。心拍の変動を測定したところ、森林では、心拍数を上げ、ストレスの高い時に高まる「交感神経活動」が抑制され、心拍数を下げ、リラックスした時に高まる「副交感神経活動」が活発になることがわかりました。同様に木の香りには、脳活動と血圧を抑え、リラックスした状態をつくり出す効果があります。[木材(スギ)の香りに対する生理応答][内装の違いによる住宅内の湿度変化][床材の違いによる足の甲の温度変化][建材による光の反射率の違い]出典:恒次祐子・森川岳・宮崎良文「木材工業」2005出典:山本孝ほか「木材工業」1967出典:「木を生かす」(財)日本木材備蓄機構天然素材ゆえのぬくもりと個性スチールや樹脂などによる工業製品とは異なり、木の家具は、1点1点、木目や模様、色味などに個性があり、表情が異なります。同じ型番商品であっても性質が均一ではありませんが、一期一会の出会いだからこそ、愛着を持って付き合っていけます。経年変化による味わい木は使えば使うほど味わいの出る素材です。空気や日光などによる自然な変色が起こり、使用環境によっては水や油などが浸透したり、日焼けによって一部だけ色が変化することがあります。しかしそれも、見方によっては木の味わいといえます。傷がついたり割れたりしても、表面の仕上げによっては補修が可能で、長く使うことができます。木を使いたくなる6つの特性出典:則元京ほか「木材研究資料NO.11」1977参考:林野庁Webサイト「木材は人にやさしい」http://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/kidukai/con_2_2.html
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