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美術作品を万全に保存しながら、什器の存在感を抑える技術1.4階コレクション・ギャラリー。全館でLED照明化が進められ、自然光LEDで統一された。2.高透過低反射ガラス、自然色に近い有機EL照明の採用で、ケースの存在を感じさせない展示を実現。約30年前の現状建物での開館時から使用してきた独立展示ケースの老朽化に伴い、18台が更新された。3.1階ロビー。231 京都を中心とした関西の美術に比重をおきつつ、近代美術史の回顧、その現在から未来への展望を試みる国立美術館です。現在の建物は槇総合計画事務所によって設計されたもので、3階に回遊式の企画展示室、4階に分節されたコレクションの展示室が配置され、その中央を1階の広いエントランススペースから続く階段の吹き抜け空間が貫き、トップライトまでダイナミックに連続する構成が特徴です。 2016年、鑑賞環境の改善などを目的に、老朽化した什器の更新が行われました。4階コレクション・ギャラリーでは、近代工芸の作品を四周から間近に鑑賞できる独立展示ケースを入れ替え。高気密によってケース内空気環境を保ち、インセクターボードによる防虫防カビ対策、下部免震装置による地震対策も合わせて美術作品を守ります。高透過低反射ガラスで周囲の映りこみが少なく、天板には有機EL照明を搭載。什器の存在感を抑えたデザインで、鑑賞のための機能を十分に備えた展示ケースです。京都国立近代美術館所在地:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町開館:1963年(国立近代美術館京都分館)竣工:1986年建築設計:槇総合計画事務所建築施工:竹中・松村・鴻池建設共同企業体建物規模:地下1階・地上4階・塔屋1階敷地面積:約5000m2建築面積:約2141m2延床面積:約9983m2主なオカムラ製作什器:五面ガラス独立展示ケース33
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1.3階ギャラリー、方立のない大型ガラスで構成された全長約21mの壁面展示ケース。ガラスとスチール面がフラットに納まり、壁一面がガラス壁という印象。2.1階県民ギャラリーの大型可動展示壁は、天井と埋設された床の固定部を使って自由にレイアウト可能。3.防火性能の高い収蔵庫扉。4.収蔵庫内装下地材には防カビ、防虫性能の高いインセクターボードを使用。ラックを上下2層に重ね、収納効果を高めている。巨大でシンプルな壁面に展示。ケースの存在感を抑えるフラットな納まり 老朽化していた既存建物から移転するため、駅前再開発事業のエリアに新築されました。旧来より平野政吉コレクションを収蔵している美術館で、幅20mにおよぶ藤田嗣治の大作「秋田の行事」の展示で知られています。螺旋階段を中心とした三角形の平面をもつコンクリート建築の2階、吹き抜けをもつ大壁画ギャラリーにこの大作を移設。同フロアには、千秋公園を臨む、ゆったりとしたラウンジと、ガラス壁を隔てて水庭が設置されました。宙に浮く水庭の水面がまちとつながり、横長の大きなガラス窓がまちの風景を切り取り、作品と現実の秋田が連続するフロアとなっています。 展示替えのできる主要ギャラリーは3階。全長約21mの壁面展示ケースが設置され、方立てのない連続ガラス壁がケースの存在感を抑えています。1階は主に県民ギャラリーとして使用されるスペース。自由にレイアウトできる大型可動展示壁が設置され、レクチャールームも併設しています。1423秋田県立美術館所在地:秋田県秋田市中通1丁目4-2開館:1967年竣工:2012年再開発事業全体計画:アール・アイ・エー建築設計:安藤忠雄建築研究所施工:清水建設建物規模:地下1階・地上3階建築面積:約1977m2延床面積:約3747m2主なオカムラ製作什器:壁面展示ケース・展示パネル・収蔵庫扉および調湿内装・絵画ラック34
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