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YAABlendingFurniture廣瀨 人が集まりやすい場所はどのようなところなのか?自問自答しながら手を動かしていました。その中で間口を広く構えたくぼみのようなスペースがあれば、一緒に働く人たちを拒まずに、心地よく受け入れられる場所がつくれるのではないかという考えにたどり着きました。次に、今のオフィスに馴染むパーティションデザインとは何なのかを考えていきました。曲線の重要性から3種類のRパネルを考え、閉塞感を生まないよう、抜け感のあるパネルも3種用意しました。限りなく薄く、流れるようにつながるパネルのトップキャップやエンドカバー。巾木がないシンプルなデザインとすることで、多様なオフィス空間に馴染み、周りの家具を引き立たせるような存在になったと思います。鈴木 できる限り低くしたいし、視界を遮らずに人の流れをつくりたいとも話していましたよね。「仕切りたいけど分断したくない」という矛盾があったから、高さの低いパーツや柔らかいRのような既存のパーティションにはなかった特徴が生まれたんだと思います。アドバイザーである北村さんはYAAを初めて見たとき、どのような印象を感じられましたか。北村 私はインテリアデザイナーの目線から意見がほしいと相談を受けたのですが、オカムラさんの検討している新製品がパーティションだとは夢にも思わなかったです。今の時代、ほとんど注目されていないカテゴリーですよね。でも、だからこそいいなと思いました。世の中に知れ渡っているニーズにあわせるのではなく、まだ誰も気づいていないオフィスの可能性にみなさんが挑んでいてワクワクしました。近年のオフィスは(ABWの採用によって)バラエティに富んだ場所が求められているので、いろいろな家具が置かれます。デスク、カフェテーブル、ソファなどさまざまな家具が同じスペースに存在しているので、ガチャガチャとした空間になってしまいがちです。それらを空間として調和させるのがインテリアデザイナーの仕事なのですが、YAAを初めて見た時に、適度なゾーニングによって自然と統一感が生まれそうだと感じました。廣瀨 北村さんからいただいたアドバイスにはハッとする視点がたくさんありました。開発の途中で、北村さんのような立場の方からの意見をお聞きすることができ、相談に乗ってもらえたということが、新鮮でとても大切だったと思います。北村 はじめ、フレームのビスを樹脂カバーで隠していましたよね。それはすぐに「いらないと思います」とお伝えしました。異素材が入ると統一感がなくなってしまいますし、オカムラさんにはディテールを仕上げる技術力があるから、黒いビスがむき出しでもきれいになると直感しました。最後に、企業やインテリアデザイナーの方々にはどのように使っていただきたいでしょうか。
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29齊藤 働く人たちがまざりつながってコミュニケーションが増えることで、いい意味でオフィスがうるさくなってほしいと思います。ゆるいコミュニケーションの延長線上に濃いコミュニケーションが生まれると思うので、その土台にYAAがなってほしいです。また、環境配慮の観点からも魅力はあるかもしれません。YAAを使えばオフィスの造作壁を減らすことができるからです。造作壁はレイアウトを変更しようとすると、解体して廃棄となりますが、YAAは組換えが可能なのでフレキシブルであり、サステナブルです。鈴木 やっぱりインテリアデザイナーの方々に楽しんでレイアウトしていただきたいですね。YAAにはこう使わないといけないという縛りはないので、自由にレイアウトしていただいて新しい発見や驚きが増えるといいなと思います。北村 たしかにそうですね。インテリアデザイナーからもっとこうなってほしいという声があがって、YAAがどんどん進化していく。YAAのつくり手とつかい手もまざりつながっていくといいですね。北村紀子 ・AthenaInc.代表ワークプレイスを専門とした設計事務所SL&AJapan代表として17 年活動後、2025年にAthenaを設立。企業の文化や成長戦略に寄り添い、ワークプレイスを経営の原動力へと変えるデザイン&ストラテジーコンサルティングを展開している。鈴木孝寛開発担当廣瀨りほデザイン担当オカムラデザインチーム 齊藤健太企画担当
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